他患者のアトピー・治療経歴

Pocket

何人かの入院患者の、アトピーの経歴・ステロイド使用の経歴を伺った。アトピーの根本原因ははっきりしないがストレスで悪化するという話が大体の皆の共通点だと感じた。少しでも症状改善の糸口をつかめれば幸い。

 

1: T.N., 男性, 30代, 自動車整備士
8歳ごろからアトピーの症状があり、ステロイドを使用してきた。保湿剤は使用していない。医師の指示通り、シャワーの後、寝る前、起きた後と規則正しく毎日ステロイドを使用してきた。症状は時には良くなるも完治はせず。社会人になってからは保湿剤も使い始める。2016年の2月ごろに、症状が急激に悪化し、ステロイドではコントロール出来なくなっていた。インターネットでステロイドの事を調べると様々なことがわかり、使用を停止しはじめた。2017年4月頃には様々な皮膚科に赴き、ステロイドの話を聞き完全に使用を停止し、ステロイドを使わない治療を行う入院可能な病院を知ることが出来た。7月ごろには入院し、脱ステロイド・脱保湿治療を受け、1ヶ月もすると歩き回れるようになり、8月頃には他の人から見てアトピーだと分からない程度まで症状は改善。彼は、この治療法には満足しているとともに、ステロイドを使用しなくても症状を改善出来る事を確信した。

 

2: Y.H., 女性, 30代前半, ナース
子供の頃から乾燥肌であり、ステロイドを使用し始めた。中学生の頃には、母親が弱めのステロイドを使用していたがステロイドでは完治出来ないことを知り彼女の母親は使用を停止した。それに伴い、彼女自身もステロイドの使用を停止し、ワセリンで保湿のみを行った。19歳ごろに症状が再度悪化し皮膚科に行くとステロイドを処方され、仕方なく使用し始めた。7~8年はステロイドで症状をコントロール出来ていた。しかし仕事柄、手を酷使するため、手のひらの症状は悪く、ステロイドでは症状をコントロール出来なくなり始めていた。出産後に、アトピー症状が首、背中、胴体と出始め、ステロイドの使用を余儀なくされた。子供に少しステロイドを使用してしまった事もある。ステロイドを使用し続けていたが良くならないため、使用を停止し、脱ステロイド・脱保湿の治療を受けられる阪南中央病院に入院。赤みがかった皮膚の色は白くなり、落屑時期を超えると皮膚は正常に戻り、入院し今回の治療を受けられたことを嬉しく思っている。また、アトピー症状のある患者は、なかなか一般社会では相談が簡単に出来ず、人の目を気にするが、同じ症状を持つ患者と共に治療に励むことが出来たことも入院の利点だと感じている。

 

3: M.H. , 女性, 40代, 主婦
子供の頃はひどい喘息があったが、スイミングを始めることで次第に症状は改善された。12歳ごろからアトピー症状が出始め18歳ごろまでその症状は続いた。その頃、ステロイドを使用し症状が悪化した経験があり、使用を停止し様々な体質改善に取り組んだ結果、症状は軽快した。大学時代から結婚するまでは、アトピー症状は一切なかったが、結婚し出産すると、喘息症状が再度出始め、喘息治療の為に恐らく吸引のステロイドを使用したとのこと。 するとアトピー症状が再度出始めた。皮膚科に行くとステロイドを処方されたが、しばらくはステロイドで皮膚炎の症状はコントロール出来ていた。何年かすると、顔に現れたアトピー症状が悪化し、ステロイドではコントロール出来なくなってきた。ステロイドに関してネットで調べ、良くないことを知り、使用を停止。その後、ステロイドの離脱症状が彼女を襲い、入院生活を余儀なくされる。今回の脱ステロイド・脱保湿治療に際して、離脱症状の初期には熱が40度を超える日々が何日も続いた。離脱症状が現れていた時期はかなり苦しく、食欲はなく喉は渇き顔はムーンフェイスのように腫れあがり、滲出液が出た。しかし3週間の苦しみの後、症状は一気に改善し、治療を開始してから1.5ヶ月後には退院し普通の生活を送れるようになった。

 

4: S. T., 女性, 40代, 不動産業
3~4歳ごろからアトピー症状があり、ステロイドとは知らずにそれを使用していた。12歳ごろまでは、各関節、足、口周りに症状が定期的にあったが、大人になるにつれ症状は軽快していった。仕事を始めるとストレスによって、症状が再度出始めたりしていた。この頃仕事でロンドンに移り住み、ロンドンでは一般的なホメオパシー治療(毒を持って毒を制す系の治療とのこと)を行い、症状は軽快しステロイドを必要としなくなっていた。しかし家族の事情により日本に帰国した際、再度アトピー症状が彼女を襲った、ステロイドは使用しないが、保湿剤は使用していた。その後佐藤医師に巡り会い、脱ステロイド・脱保湿の治療を開始。彼女の場合、ステロイドは長期間使用していなかったため、脱保湿がメインの治療となる。1ヶ月もすると滲出液も全くでなくなり、もっとはやく脱保湿しておけば良かったと感じている。脱保湿・水分制限が彼女にとってかなり効果が感じられ、今回の治療に満足している。

 

5: Y. M., 20代前半, 女性, 社会人
生後3ヶ月よりアトピー症状あり、ステロイドを使用するも完治せず。三重県の強酸性水による治療は効果があり、1歳になることにはほぼ完治していた。しかし、15歳になるころにほっぺたに症状が出始め、皮膚科に行くとステロイドを処方されるも断り、代わりにプロトピックが処方された。プロトピックは体に合わないと感じ、ステロイドを再度使用し始めた。恐らくストレスの影響で症状が悪化する時期があり、滲出液が出始める時があった。その頃は免疫抑制剤であるネオーラルも服用経験あり。入院しステロイドの使用を停止すると1ヶ月で症状がかなり改善した。彼女のケースでは、細菌感染やヘルペスにかかりやすく、かかると皮膚炎症状もひどくなる。

 

6: R. F., 30代前半, 男性, 社会人
赤ちゃんの頃は症状はなかったが、小学生の頃から症状があり、ステロイドを使用し始めた。中学生の時にステロイドの使用を停止したが、離脱症状により佐藤医師がその頃勤めていた病院にて入院経験あり。1ヶ月もすると症状は劇的に改善ししばらくは何の問題もなかった。受験の時期になるとストレスからか、症状が出始めるも、ステロイドを使用せず症状をコントロール出来ていた。症状も比較的落ち着いていた。しかし働き始め症状が少し出始めると、家にたまたまあった薬を何の気なしに使用してみると、その中にステロイドが含まれており、再度症状が劇的に悪化。再度佐藤医師の元、脱ステロイドの治療を受け始めた。

 

7: A.H., 20代, 女性, 社会人
小さい頃はアトピーではなく、今回の入院にあたり医師からはステロイド依存症と診断されている。ステロイド使用時期は、小学校高学年から高校1年生ごろまで。運動をすることであせものような湿疹ができ、顔が赤くなった為皮膚科に行ったところ、ステロイドを処方される。しかしその後は、症状はなく収まっていた。ハンドクリームを使用していた程度であった。社会人になり1年程前から仕事のストレスで痒くなりだして、再度ステロイドを処方される。ステロイドに対する不信感は少しあったが使用してみたところ、これまで何も症状がなかった箇所まで湿疹が出てきた。2017年6月ごろにステロイドの使用を停止したが、保湿はしていた。6月から体に湿疹が出始め、腕等の屈伸運動は多少痛みがあったが仕事に支障はなかった。9月頃には全身の症状は収まっていたものの、顔に再度湿疹が出だし、入院する直前は、昼間は外出が出来ない状態であった。10月末に入院し、症状は良くなり悪くなりを繰り返しているが他の患者よりは治りが遅い感覚があるとのこと。入院し治療に専念することが出来てよかったと感じている。

 

8: K.M., 20代, 女性, 大学生
赤ちゃんの頃からアトピー症状があり、最初は漢方のみを服用。2歳頃には、土佐清水のステロイドを使用していたが症状は改善せず。中学生で化粧水等も試してみるも、改善せず。高校生時に使用したモクタールが効き、症状は改善。大学生1年次は問題はなかったが保湿は継続していた。しかし、大学2年時後半に膝裏にひどい湿疹が出始めた。近所の皮膚科でステロイドを処方され、これまで症状が一切なかった箇所に一気に広がってしまう。この頃は砂糖等甘いものは制限していたがあまり改善せず。4月からの大学で気になる時は少々ステロイドを使用。全身は常に乾燥しておいた。9月ごろに海外に行ったときも、きれいな体で楽しみたいとの思いからステロイドは使用。10月ごろ乾燥がたたり症状が悪化したので、様々調べた上でステロイドの使用を停止していたが症状が改善されず、入院に至る。入院に際し、脱ステロイド・脱保湿に取り組み始めたが、まだ入院したてのため現在はリバウンド症状の最中。

 

9: K.K., 50代, 女性, 主婦
赤ちゃんの頃からアトピーで入院した記憶あり。ステロイドが世に出始める頃から使用し始めている。ステロイドの内服も合わせて、40年以上使い続けている。ステロイドはかなり体に蓄積されている実感あり。ステロイドは良くないという風潮はかなり昔からあったが、使用を停止すると症状が悪化するためやめられなかった。30代のころに喘息にかかり、それと引き換えに、アトピー症状は比較的穏やかであった。完治はしていないが、ステロイドにより症状をコントロールは出来ていた時もあった。ただ40代になった頃に、足首から急に悪くなり、全身に広がって、40代で入院を伴う。40代で標準治療の入院を5回経験している。ステロイドをやめたい気持ちは昔からあるが、ワセリンの害は無いと考えているため、ワセリンでの保湿は常に全身に行っていた。ワセリン依存症の自覚あり。脱ステロイドを7月から自分で行い、症状が急激に悪化。2017年11月頭に阪南中央病院に入院し脱ステロイド・脱保湿に取り組み始める。皮膚が粉まみれ状態になるも、滲出液で困ったことはない。生まれてこの方ステロイド・保湿に依存し続けていたが、この約2ヶ月の脱ステ・脱保湿治療で劇的に良くなり、感動している。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です